旅行当日 東京竹芝から母島へ
2週間の休みを利用していくことにした小笠原の旅。ついに旅行当日となりました。ドキドキして待っていたPCR検査も連絡がなかったので陰性でした。
旅程としてはまずは母島へ向かい3泊する予定ですので、父島行きの船24時間と母島行きの船2時間、乗り継ぎの1時間で合計27時間の移動になります。日本で一番遠い集落がある母島へ向かいます。
竹芝桟橋 乗船手続き
一昨日にPCRサンプルを提出しに訪れた竹芝桟橋にやってまいりました。船の出発は11時ですが乗船開始は1時間前の10時から始まります。
10時の少し前に竹芝桟橋に着きましたので、旅程を組んでいただいたナショナルランドの受付に並びました。
本日乗船するおがさわら丸に特等室の乗客から順番に乗船案内があり、次々と乗り込んで行っています。生活に必要な物資も貨物としてクレーンで積み込まれていました。
わたしの予約していた400番台の乗船になり、乗船口に向かいます。マスクをしたおがじろうがお見送りしてくれます。時々サングラスを上にあげてつぶらな瞳を見せてくれました(笑)
本日の宿、おがさわら丸の2等寝台です。上下に寝台があり今回は下の寝台でした。上は前面カーテンでしたが下は半分は階段の壁面になっているので、閉塞感があるものの空調も調整できたので思ったより快適でした。プライベートが保たれるのがいいですね。
枕と薄い掛け布団は備え付けですが結構薄めです。別途300円を支払うと毛布をレンタルすることができるので、寒いなと感じた方は借りた方がいいかもしれません。
出港
出港の時間まで屋上デッキでビールを飲みながらのんびりと待ちます。船に乗船してしまえば24時間やることがなくなります(笑) 竹芝ではまだ携帯の電波が届きますが出港すると次第に電波が弱くなり、東京湾を出てしまうと島が近づくタイミングまで全く電波が届かない生活になります。
11時になり定時どおりに出港しました。竹芝港ではおがじろうとスタッフのかたがお見送りしてくれています。出港後すぐにレインボーブリッジを通過し、お台場を眺めながら東京湾をしばらく進みます。
船内散策
出港後に少し船内散策をしました。乗船口は4階で、わたしがこの後24時間過ごすこととなる2等寝台も4階にあります。他にはレストランや案内所、カップラーメンの自販機も4階にあります。
7階には展望ラウンジがあり軽食がいただけますが、出港後すぐに宴会を行うグループがいくつかありかなり賑わっていました。6階には売店がありましたが、出港直後はまだ開店前でした。
外部デッキは6階と7階から出れて、屋上?8階?にも階段で登れるので3階分外部デッキがあります。出港直後は外で東京湾の景色を眺める人で賑わっていました。
昼食
昼食はレストランが混み出す前に向かいました。メニューのバラエティは結構ありました。島塩ラーメンが気になったもののどうしてもから揚げが食べたくなり、から揚げのセットメニューを頼みました。
価格は船内なのでどうしても高いですが、から揚げセットメニューはボリュームも十分で満足。
やることがない
出港から1時間半、第2海堡あたりを航行中。横須賀と富津の間ですね。すでに携帯の電波も弱くなり時間を潰す手段が限られてきました。
出港から3時間、房総半島の先端を過ぎ東京湾から外洋へと繰り出します。
3時のおやつ
出港から4時間、やることがないのでおやつを食べます(笑)
おがさわら丸の船内で焼いたアップルパイが美味しいらしいので7階のラウンジまで買いに行きます。せっかくなので眺めの良い屋上デッキで食べようと思ったのですが、風が強くてパイ生地のかけらが飛ばされるので急いで食べることに・・・
アップルパイはりんごもしっかり入っていて美味しかったです。ここでしか食べれない特別感も良かったです。
日没でもまだまだ序盤
出港から6時間が経ち午後5時、24時間の船旅も1/4が過ぎました。ちょうど御蔵島を過ぎたあたりで日も傾いてきました。そのままデッキで日が沈むのを眺めながら乗船前に購入していたワインとソーセージをいただいて、ゆっくりと時間が過ぎるのを楽しみました。
シャワーを浴びて就寝
日没後は外は真っ暗になるので海を眺めることもできず、更にやることがなくなるのでシャワーを浴びて早めに就寝します。シャワーブースにはシャンプーとボディーソープは備え付けでありました。シャワーの水圧は十分で、温度も温かかったです。一応節水を心がけて浴びました。
わたしは乗船前に購入したお酒とおつまみで済ませてしまいましたが、夕食は4階のレストランや7階のラウンジで取ることができるので困ることはないです。
2日目の始まり
せっかくなので船上で朝日をと思い4時前に起床。残念ながら雲が多くて日の出を見ることができませんでした。デッキは夜露?でびしょびしょでした。
日の出は見れませんでしたが、そのまま4階の自販機でカップラーメンを購入して朝食に。船上で食べるカップラーメンは最高!!
久しぶりの陸地
午前9時になり出港から22時間、ようやく小笠原諸島の陸地が見え始めました。デッキでは同乗しているガイドの方の小笠原諸島解説や鳥などの生物の説明会が始まり、いよいよ小笠原に上陸する気持ちが高まります。
長い航海も残り2時間 アップルパイはお早めに
11時到着予定のため24時間の航海も残すところ2時間。ラウンジや売店も到着間際には閉まってしまうので余裕を持って購入する必要があります。
船内で焼き上げているアップルパイは9時の段階で売り切れとなっており、数に限りがあるので早めの購入が必須です。デッキでアイスコーヒーを飲みながら島々を眺めて残りわずかな船旅を楽しみます。
ついに孫島と弟島が見えてきました。あと1時間で父島の二見港へ到着です。
偶然にもイルカの群れと遭遇。
父島到着 母島へ
父島到着の30分前になると父島の二見港が見えてきます。この時から特等室の乗客から下船準備のアナウンスがあります。わたしは2等寝台でしたので着岸くらいのタイミングで準備のアナウンスがありました。
事前に荷物は準備していたのでデッキから着岸を眺めてから下船する余裕があったので良かったです。岸には乗り継ぐははじま丸が鎮座しており、船着場には宿の迎えの方がプラカードを持って下船客を待っていました。
父島到着!! すぐ乗り換え
24時間の船旅を終えて父島にようやく上陸!!と思ったのも束の間、母島行きのははじま丸の出港は1時間後の12時です。
すぐにははじま丸の乗船券発券所に向かいます。2等寝台は下船が遅かったので既に20人くらいの列ができていました。ははじま丸の乗船券は予約ができず、当日に発券所で購入するしかないですが、乗船人数の上限を超えることはないそうなので安心して並べました。
昼食は確保して向かうこと!
至る所に注意事項として記載されているのですが、母島へ向かう際は昼食は持参して行った方がいいです。母島は飲食店が少なく昼の営業をしていないことも多く、商店も休みだったり弁当やパンの入荷がなかったりするので食事の確保が難しい場所になります。そのため、発券所には弁当屋が出ており母島に向かう方優先で弁当を販売していました。
数量に限りがありましたが、無事ドライカレーを確保して母島へ向かう船の上でいただきました。乗船券の確保よりも優先して弁当の列に並んだ方がいいです。
母島へ 2時間の船旅
ははじま丸が出港し、港に停泊しているおがさわら丸の横を通り母島へ向かいます。12時の定刻通り出港なので予定通り行けば2時間後には母島の沖港に到着です。
父島の南端にある千尋岩(通称ハートロック)は、残念ながら雲に隠れてハートの下部分がかろうじて見れるくらいでした。写真だとどこかもわからないですね。
ははじま丸は船体が小さめですが海は穏やかでそれほど揺れを感じることなく、無事船酔いも回避です。
竹芝から27時間 母島到着
乗り継ぎの時間も含めると竹芝を出発してから27時間、日本で一番遠い集落のある母島へ到着しました。
下船するとすぐに今日から3泊する宿の方のお迎えが来ていたので荷物を預け、宿までの道を散策することにしました。
まずは観光案内所が入っている船の待合所に向かいます。パンフレットなどここで情報収集をして母島での3日間の過ごし方を考えたいと思います。母島では特にツアーなどは申し込んでおらず、のんびりとした時間を過ごせればいいかなと思います。
宿へ
港から徒歩数分で到着したのが、本日から3泊お世話になるクラフトイン ラメーフです。ペンションタイプの宿で、朝夕の2食つきでお願いしていますので安心です。
入り口に広目のウッドデッキがありました。ウッドデッキは憧れですよね。
中は1階と2階に部屋があり、吹き抜けの1階は朝夕の食事を取るスペースです。
部屋にはユニットバス・トイレがついており、一人で過ごすには十分なお部屋でした。
母島散策
チェックインを済ませて16時になりました。夕食は18時ということで少し時間があったので、徒歩3分の公園で海を眺めて、展望台も散策しようと出かけます。
脇浜なぎさ公園はははじま丸が入港した沖港のすぐ近く。ウミガメ産卵用のいけすがあり、あっさりとウミガメを見ることができました。見放題です(笑)
砂浜には重機のキャタピラーのような跡がありましたが、これはウミガメが這ったあとで思ったよりも活発に動いているようです。
公園から少し階段を登ると沖港が見渡せる鮫ヶ﨑展望台に行けます。思ったより長時間ウミガメを眺めていたので夕飯の時間も近くなってきました。展望台はさっと見学して、宿へ戻りシャワーを浴びようと思います。
夕食
夕食はかなりしっかりとした料理が出てきました。種類も豊富で島ならではのウミガメの刺身も出てきたのでかなり満足です。ウミガメの刺身は魚よりは歯応えのある食感で、ほんのわずかですがクセのある味でした。生姜醤油でいただけばほとんど感じなくなるような位ではありましたが。
島レモンを使ったチューハイと一緒にいただきました。このチューハイですがアルコール度数は高めです。
食事も終えて、長時間の移動の疲れもあったためこの日は早めに就寝です。
明日以降何をするかは明日考えます(笑)