小笠原への旅 海とハイキングの1日
2週間の休みを利用していくことにした小笠原の旅。
おがさわら丸入港中のためツアーは満員のものが多く、ツアー参加ではなく自分で色々と島内を回って行きたいと思います。
旅10日目 父島6日目
おはようございます。今日は4時起きです。
早起きの目的は、「日の出」を見るため。
昨日島の山側を見て回って東側に視界がひらけているところを見つけたので、長崎展望台まで朝日を見に原付で向かいます。先客は2人ほどでした。
兄島の東側から朝日が昇ってきましたが、生憎の曇り空なのですっきりとした日の出を見ることはできませんでした。明日またリベンジしたいですね。
大村海岸で朝のコーヒー・・・ カメ!?
朝5時。せっかく早く起きたので大村海岸でコーヒーを飲みながらのんびりします。気温も上がっていない早朝にきれいな海を見ながらのコーヒーは贅沢な時間です。
大村海岸を散策してみると、藪?の中からゴソゴソと音がしたので覗いてみると産卵のために穴を掘るウミガメがいました!!
夜に産卵するウミガメがこんな朝の時間まで浜にいるなんてと、心配そうに見守っている島民の方がいたので、カメを刺激してはいけないと心配ではあったものの早々にその場を離れることにしました。
朝食
宿の朝食は7時です。宿を移ってから最初の朝食、シンプルな内容ですが朝食としては十分な組み合わせでした。きんぴらごぼうは好きなおかずです。
午前はシュノーケリングへ
今日の午前中はシュノーケリングをしようと道具を抱えて原付で小港海岸に向かいます。ゴーグルとフィン、ライフジャケットは持参しており荷物の1/3を占めていました(笑)。原付を借りたところでレンタルすることもできたようなので、荷物の量を抑えるにはレンタルでもよかったなと思いました。
泳いでいる方はほとんどいないため、ほぼ貸し切りビーチです。珊瑚や魚は少ないビーチなので10分くらい泳ぎましたが飽きてしまいました(笑)
きれいなビーチを眺めながらのんびりするにはいいところでしたが、シュノーケリングで魚を見たいなと思ったので隣のコペペ海岸に移動することにしました。
コペペ海岸は小港海岸ほど広いビーチではないのですが、日陰となる東屋が海岸線の近くにあり芝生と白い砂浜がきれいなビーチです。
コペペ海岸は珊瑚があるので魚もある程度見ることができました。
昼食 から揚げ丼
今日の昼食は二見港前で気になっていたから揚げ丼にしました。ロッキンチキンという店でにんにくが効いているから揚げと言われれば買うしかないですよ。
からあげ丼A無限ピーマンを選択。から揚げの他にはキクラゲとピーマンを炒めたものが添えられていて、ご飯の量もしっかりしているので大満足でした。
島の南 高山を登る
気温が高いので山を登るつもりはあまりなかったのですが、少々雲も出ていたこととにんにく風味のから揚げを食べたことで気分一変、島の南にある高山を登ることにしました。高山からは南島がきれいに見えるようです。
登山・ハイキングとしてはハートロックとして有名な千尋岩を目指すものが人気のようですが、ツアーガイド同伴でないといけないので高山を目指します。
小港海岸へ
高山へ行く上り口は小港海岸なので原付で向かいます。高山は森林生態系保護地域なので靴についた種子の除去や、プラナリア除去のため酢をふりかけてから入っていきます。
行き先は高山なので、行き先ごとにある筒の中に石を入れて向かいます。
ジョンビーチにも行けるのですがシーカヤックツアーで行ったので、今回は高山の展望台を通ってジョンビーチへの分岐点を回って帰ってきたいと思います。
高山までは片道2時間弱なので頑張って登ります!
中山峠
登り初めから10分。すでに絶景です。
小港海岸を上から眺めるだけでなく、コペペ海岸の奥には大村海岸まで一望できました。海がきれい。小港海岸は泳いでいる人はいないですね。
中山峠からは南島が見えました。
ブタ海岸
小港海岸からはひたすら登って中山峠に辿り着きましたが、ここからはブタ海岸まで降ります。この周辺で豚を飼っていたことが名前の由来だそうです。
海はきれいですが泳いでいる人はいませんでした。峠を一つ超えないといけないのでしょうがないですが、浜辺は流木が溜まっていて父島のビーチとしてはそれほど魅力的な浜ではありませんでした。
道がない・・・
ブタ海岸入り口の案内図では、海岸線沿いに行けば高山へ登る道にたどり着くとのこと・・・
向こう岸に階段が見えますが、道が・・・
砂浜のところで川が埋まっており、階段へ向かうにはこの川を越えなければならないようです。
靴を脱いで渡りました。思ったよりも深かったです。暖かい気候とはいえ、靴を濡らしてしまうとこの後の山登りに支障をきたすので。
少し登るとブタ海岸がしっかりと見えました。陸からも海からも行きにくいことと、それほど浜辺がきれいでないので人気がないビーチなのでしょう。ブタに行くくらいならばジョンかジニーに行きたいと思うのは理解できます。
高山へ
ブタ海岸から800mくらい登り道を進むと分岐点に到着しました。高山の展望台へはここからさらに登ります。
高山の山頂まで登ってきました。ここまで約1時間かかりました。少し急足で登ってきたので思ったよりも早かったですが、疲れました。
ん? 展望台は別のところ? それは聞いていない!
高山からの眺めは、コペペ海岸がわずかに見え、遠くの方には大村海岸が見えました。
南島も全景が見えて、その手前の父島の海岸線(山に隠れて見えませんが)にはジニービーチとジョンビーチがあります。
南島の反対側はガイド付きでないと入れない山になります。右の崖の辺りは見えませんがハートロック(千尋岩)のあたりです。ハートロックに辿り着くには結構な山道を行く必要がありそうですね。
高山の陸軍観測所
高山の山頂の真下には戦争遺構の陸軍高山観測所があります。コンクリート製の作りになっていて70年以上前のものになるので立ち入りははばかられますが、こういった遺構が父島の所々にあり周囲の雰囲気は観光地父島とは違い、ひんやりとして引き締まった独特の雰囲気を纏っていました。
さらに奥の展望台へ
高山の山頂を経由してさらに奥へ向かいます。
道?とはいえないような岩肌を青いタグを目印に進みます。
展望台とジョンビーチへの道の分岐に着きます。展望台はすぐそこなのでそちらへ進みます。
展望台は東西南に開けた場所になっていました。正面には南島がはっきりと見えます。
東側にはハートロック(千尋岩)がちらりとみえます。岩肌がやや赤茶色のところがハートロックですが、ハート型に見るにはやはり海から見るしかないですね。
展望台までいったので帰ります
展望台が高山ルートの最奥(ジョンビーチを除く)なので、帰路に着きます。展望台の分岐まで戻り、同じルートを戻らず一度ジョンビーチの方へ下っていきます。
ジョンビーチは、シーカヤックツアーで上陸しているので今回は向かいませんが、約1kmの道のりを辿っていくとジョンビーチにたどり着きます。往復2kmか・・・
帰路なので1.7km先のブタ海岸へ向かいます。
帰りも山道 でも帰りだから気が楽♪
ひたすら山道を歩きます。山頂に向かっているわけではないのでそれほどアップダウンはありません。帰り道ということもあり気分は楽ですね。
ここでは登山する格好の男性と、サンダルで歩いている女子高生らしい若い方の2人とすれ違いました。
ブタ海岸再び
ブタ海岸まで戻ってきました。高山の山頂から海岸線の標高0mまで下りてきました。行きと同様に道は堰き止められた川で水没していました。仕方がないので靴を脱いで渡ります。
ブタ海岸は石だらけの海岸ですね。
最後の登り 中山峠
ブタ海岸から中山峠まで再度登り。これが最後の登りと思うと頑張れますね。中山峠からはブタ海岸が見下ろせます。
サクサク下ってくると橋をわたり、入り口まで帰ってきました!!
駐車場にあるシャワーで軽く汗を流す。一汗かいた後のこの瞬間は最高です!
登山後は甘いもの!!!
シーカヤックツアーのガイドさんがハートロックツアーのハイキング後に寄るといっていたおすすめのカフェが小港海岸周辺にあるとのことで、寄ってみることにしました。
USK Coffeeというお店で営業中でよかった。訪問したときは既に16時で、17時までの営業だったのでもう少しゆっくりと高山をハイキングしていたら閉まっていたかもしれないです。
ウッドデッキにテーブルがあってオープンなお店でした。
ガイドさんおすすめのコーヒーフロート。疲れた体に冷たくて甘いアイスが染みます・・・ 本当に癒される・・・
ついつい追加でパッションフルーツのパンナコッタ?もいただきました。甘味もいいですが酸味も体力回復に効果的です。
夕食
18時になり宿での2回目の夕食。この日も魚を中心としたメニューでした。メニューを撮り忘れて詳細はわからなくなってしまいましたが、ホイル焼きが美味しかった。
夕方の散歩 おがさわら丸帰港
この日は夕日を見にウェザーステーションへは行かずに大村海岸を散策。そのまま暗くなったら星空を眺めて帰ろうとぶらぶらしていました。日が沈むと気温も落ち着いてきて散策が気持ちいい。
硫黄島の慰霊訪島に出ていたおがさわら丸も戻ってきました。
大村海岸の星空
満月が近い時期だったのでなかなかきれいな星空を見ることができなかったのですが、ようやく月の出が遅い時間になってきたため念願の星空です。
ちゃんとしたカメラで撮れればもっときれいだったのですが、手持ちのカメラではこれが限界でした。一番街の光が多く明るい大村地区にある海岸でもきれいな星空が広がっていました。
海を泳いで、山を登って、星空を見てとツアーではなく自分で回っても充実した盛りだくさんの1日にすることができますね。
明日の夜はもっと暗い海岸に星を見にいってみようかな。